【2022年版】認定アドミニストレーターの過去問の解説【Q.11〜Q.15】

前置き

こちらの記事では、SALES 4 BOXさんのサイトの過去問題の解説を掲載しております。
私自身、Salesforce 認定アドミニストレーターを受験した際、SALES 4 BOXさんの過去問に大変助けられました。
Salesforcee 認定アドミニストレーターを勉強している方々にとって、分かりやすく詳しい説明を心がけ、解説を行っていきたいと思います。

(SALES 4 BOXさんに許可を頂き、問題文を引用させて頂いております。)

注意事項

Salesforceでは、年に3回システムのバージョンアップが行われております。
それに伴い、認定アドミニストレーターの試験範囲も更新されます。
過去問の問題によっては既に廃止されている機能や、
変更されている機能があるのでご了承ください。
尚、認定アドミニストレーターの試験範囲については、以下の公式のサイトをご覧ください。

認定アドミニストレーター模擬問題【Q.11〜Q.15】

Q.11 会計年度をカスタム会計年度に設定すると元に戻せなくなりますか?

  1. はい
  2. いいえ

【解説】

答え:1. はい

この問題では、試験合格を主な目的としている方は、
カスタム会計年度は一度有効化にすると二度と無効化に戻すことはできない
と言うことだけ覚えておきましょう。

以下は、より詳しい解説です。

カスタム会計年度とは、会社が標準会計年度を採用していない場合(例えば1年につき四半期で1四半期につき13週間のような場合など)はカスタム会計年度を有効化することにより、
会社独自の会計年度を設定することができます。
Salesforceでは、カスタム会計年度を有効化すると二度と無効化にすることができない仕組みになっています。

参考リンク

  • 会計年度の定義
  • 会計年度の設定

Q.12 カスタム会計年度が有効になっている場合、正しい説明はどれですか?2つの回答を選択して下さい。

  1. カスタム会計年度は、製品スケジュールを自動的に更新します。
  2. カスタム会計年度は手動で定義する必要があります。
  3. 定義されたカスタム会計年度は予測にのみ影響します。
  4. カスタム会計年度設定は無効にできません。

【解説】

答え:
2. カスタム会計年度は手動で定義する必要があります。
4. カスタム会計年度設定は無効にできません。

まず、1. の選択肢ですが、カスタム会計年度を有効したからといって、
製品スケジュール(商品スケジュール)が自動的に更新されることはないため、
選択肢1. は解答から除外されます。

次に、2. の選択肢ではカスタム会計年度を有効化したからといって、
勝手に会社の会計年度が定義されることはありません。
カスタム会計年度を有効化する場合、会社独自の会計年度を持っているため、
システム側が自動的に会計年度を登録することは不可能です。
よって、手動でカスタム会計年度を設定しなければならないため、
2. の選択肢は正しいとなります。

3. の選択肢ですが、カスタム会計年度を有効化することによって、
レポートや売上予測、目標などが影響を受けるため、
予測のみに影響すると言うのは間違えになります。
よって 3. の選択肢は間違いとなります。

最後に 4. の選択肢では、カスタム会計年度を一度有効化すると無効化にすることはできないと言うSalesforce システムの特性があるので、4. の選択肢は正しいとなります。
カスタム会計年度 = 一度有効化したら無効化にできない
と言うのを覚えておきましょう。

以上のことから、正解は 2. 4. の選択肢となります。

参考リンク

  • 会計年度の設定

Q.13 マルチ通貨設定を有効化すると無効化できなくなりますか?

  1. はい
  2. いいえ

【解説】

答え:1. はい

Salesforce のデフォルトの設定では単一通貨(1種類のみの通貨)での取引に対応しており、
複数の通貨を扱う場合(日本国内から日本企業とアメリカ企業の両方と取引をしたい場合など)に
マルチ通貨設定を有効化することにより、複数の通貨を扱うことが出来るようになります。

マルチ通貨設定を有効化するとカスタム会計年度と同様に、
二度と無効化に戻すことができなくなる特性があります。

その為、Q.13 の正解は 1. はい となります。

試験ポイント

システムの無効化できるか、できないか の問題はかなりごちゃごちゃになりやすいので、
ノート等に有効化を行う設定についてまとめておくのがポイントです。

ここのマルチ通貨設定の有効化・無効化のところで、よく間違えやすいのは、
高度な通貨管理の有効化・無効化です。
高度な通貨管理は有効化を行っても、無効化にすることができるため、
マルチ通貨設定と混乱しないように注意しましょう。

参考リンク

  • マルチ通貨の有効化に関する考慮事項

Q.14 Salesforceにレコードをインポートする前に、システム管理者が考慮すべきことは何ですか?2つの回答を選択して下さい。

  1. インポートファイルには、各レコードに対する所有者が含まれていること
  2. 通貨項目の値は、デフォルトではレコード所有者となるユーザの個人の通貨が設定される
  3. インポートを実行する前に、インポートファイル内に重複するデータは削除しておく
  4. インポートウィザードを使ってデータをインポートするときは、入力規則はトリガされない

【解説】

答え:
1. インポートファイルには、各レコードに対する所有者が含まれていること
3. インポートを実行する前に、インポートファイル内に重複するデータは削除しておく

まず、1. の選択肢ですが、レコードをインポートする際、レコードの所有者がインポートファイルに記載されていないとインポートすることができません。
よって、選択肢 1. が該当する答えになります。

次に 2. の選択肢ですが、インポートする際の通貨項目は組織のデフォルトの通貨が適用されます。
そのため、ユーザの個人の通貨は設定されませんので、2. の選択肢は間違えになります。

3. の選択肢では、インポートを行う前には取り込むデータを整理しておくことがとても重要です。
インポート後にも不用意なエラーを出さない為にも、重複しているデータがあれば削除すべきですので、3. の選択肢が該当します。

最後に 4. の選択肢ですが、インポートウィザードを利用してもデータローダを利用しても、
データの挿入や更新で、入力規則(設定していた場合)は作動します。
よって、4. の選択肢は当てはまりません。

よって、Q.14 の正解は 1. と 3. の選択肢となります。

参考リンク

  • データインポートウィザードでの所有者の指定
  • Salesforce に CSV ファイルをインポートまたは更新するための準備

Q.15 カスタム会計年度の設定について、間違っている説明はどれですか?1つの回答を選択して下さい。

  1. 有効にしても、無効にできる
  2. 手動で会計年度を設定する必要がある
  3. 売上予測に影響する
  4. レポートに影響する

【解説】

答え:1. 有効にしても無効にできる

まず 2. の選択肢では、カスタム会計年度は自動で会計年度を設定されることはない(つまり、手動で会計年度をしなければならない為)ため、2. の手動で会計年度を設定する必要がある と言うのは正しいとなります。
よって、解答には当てはまりません。

次に 3. 4. の選択肢ですが、カスタム会計年度を有効にすると、レポート・売上予測・目標などに影響が及ぶため、3. の売上予測に影響する、4. のレポートに影響する と言うのは正しい説明なので、
解答には当てはまりません。

選択肢 1. のカスタム会計年度を有効にしても無効にできる と言うのは、間違えになります。
カスタム会計年度を一度有効化すると、二度と無効化に戻すことはできません。
なので、この問題では 選択肢 1. が正解になります。

参考リンク

  • 会計年度の設定

模擬問題参考リンク

今回、解説した問題は以下のsales 4 boxさんのサイトから引用させていただきました。
解説した問題のページは以下のリンクになります。

タイトルとURLをコピーしました